(その三十五) ヴィラード・ヴァン・オーマン・クワイン

 伝承。あるピアニストがモーツアルトの楽曲を弾きおえたあと、鍵盤を打ち間違えたことをわびた。演奏を聴いていた論理学者のヴィラード・ヴァン・オーマン・クワインは、奏者の肩に手を置いて慰めた。「気にすることはないさ、君は別の曲を完璧に演奏しただけだ」。