『童貞』とはなにか

けいおん!映画かもそうですがCD発売を今か今かと待ち望んでいる唯です。

童貞が表す性質とは何か?これは難しくKJにとっては重要な問題でございますね。
ルサンチマンやモラトリアムという言葉は、『性質』の一端は表しますがそれ自体ではないという理解を僕はしています。それにこれらの言葉は手垢にまみれているため使うことで理解者も増えますが、誤解がほとんどでしょう。
このような場合、伝えることに使う情熱とエネルギーを換算して似通った言葉で手を打つという施策がとられることが間々ありますが、その場合注意すべきは自分がその似通った言葉を使っているつもりで、本質的に伝えたかったことを歪曲してしまうことです。伝えるという「目的」を遂行するために似通った言葉という「手段」をとったはずなのに、似通った言葉を伝えることが「目的」であったかのような誤解をしてしまう、つまり「目的」と「手段」が逆転してしまうということです。悲しいことに、本人にはその自覚がないことがほとんどです。政治の世界なんかでよく見られます。

話を戻しますが、『性質』つまりKJの言う『童貞らしさ』。All you need is Love.以前から何度かすすめていますが、プレイステーションに『Moon』というゲームがありました。物語の進行と平行してラブとはなにか?ということが模索されていきます。Moonのラブは、KJの『性質』と非常に近い気がしています。

『性質』を伝えるうえで要点になってくるテーマがあると思います。それは、一般的に童貞という言葉が帰属している「性体験」のイメージでしょう。日本社会では、「性」はタブー視されているのは今も同じです。特に女性(ジェンダー的な意味ね)には尚のこと。KJが童貞を語るとき、KJ自身の表現にも少なからず含まれますが、特に聞き手にとって性が前面に押し出された内容であるとの理解がまず最初に来ていると感じています。これまで、KJが話してきた事例を見ていてそう思いました。この聞き手がもつバイアス(偏り)をいかに破るか、ということが童貞の性質を伝える上での最初の壁(膜)でしょう。その後に来るのが『童貞らしさ』=『性質』とは何か?という説明でしょう。

書きながら、自分の中にある『童貞』が整理されてきました。そして、ここまでツラツラと書いてきて、思い至った一言があります。
The world is mine.
The world is yours.と同義です。
童貞の「性質」とは堂々巡りめぐって「自分」について考えていることなのかな。いつ、どこで、誰と、どんなことを、考えても「自分」から離れない。それは、他者が他者の「自分」について考えていること共鳴するんじゃないかなぁ。ちょっとニュアンスが。
どんなことも「自分」と関係させられるというのはコスモポリタン