白い西荻

後藤へ

このメールをもって、私の西荻会主催者として最後の仕事とする。
まず、西荻会継続のために、誓に西荻窪への移住をお願いしたい。

以下に、西荻散策についての愚見を述べる。
西荻窪を歩く際、第一選択はあくまでシタールの女の子であるという考えは今も変わらない。
しかしながら、現実にはガネーシャに味で劣ることやポムドテールのように唯一無二の味として地元民に慕われているわけでない事実がしばしば見受けられる。
その場合には、駅前での呼び込みを初めとした集客行為が必要となるが、残念ながら、未だ満足のいく成果には至っていない。
これからのシタールの飛躍は、安易なチラシ配布以外の店員の露出にかかっている。
私は、彼女がその一翼を担える数少ない店員であると信じている。
魅力を持った者には、それを正しく表現する責務がある。
後藤には西荻窪におけるシタールの浸透に挑んでもらいたい。
遠くない未来に、シタールの女の子を知らずに西荻窪を語る愚か者が、この世からなくなることを信じている。
ひいては、これまで語ってきた私の想いを小説化の後、シタール広報の一石として役立てて欲しい。
住民は生ける師なり。

なお、自ら西荻至上主義を第一線で叫ぶ者がシタール前では立ち止まるに留め、ガネーシャのカレーを好んで食べてきたことを、心より恥じる。