2013-04-07から1日間の記事一覧

(その百二十)ナナオサカキ

たくさんの渓流に洗われた頭 四つの大陸を歩いてきたきれいな足 鹿児島の空のように曇りなき目 調理された心は驚くほど新鮮で生 春のサケのように活きのいい舌 ナナオの両手は頼りになる、星のように鋭いペンと斧 アレン・ギンズバーグ

(その百十九)ナスターシャ・フィリポヴナ

「残念だ! じつに、残念だ! 破滅した女だ! 気の狂った女だ!……だが、そうなると、公爵に必要なのはナスターシャ・フィリポヴナではないぞ……」 ドストエフスキー『白痴』上巻 新潮文庫版 木村浩訳 新潮社 昭和四五年一二月三〇日発行 三三一頁